諫早市泉町の安永産婦人科医院です。産婦人科、産科、婦人科に対応しています。

産科

お産のゴールは
なんといっても安全なお産

新生児室

初診から母子手帳をもらうまで

妊娠かなと思ったら早めに産婦人科を受診しましょう。
超音波検査で子宮内に胎嚢と呼ばれる赤ちゃんの袋を確認し、妊娠と診断します。

妊娠初期に超音波検査を行うことで、双胎妊娠や異所性妊娠(子宮外妊娠)、流産など異常妊娠でないかどうかを早期に発見します。最終月経や赤ちゃんの大きさから、分娩予定日を決定し妊娠3カ月はじめに母子手帳をもらいましょう。

妊婦健診

妊婦健診は、お母さんの健康とおなかの赤ちゃんの発育をみるために大切な健診です。自覚症状がなく順調のようでも、トラブルがかくれていることもあります。きちんと妊婦健診を受けましょう。

妊娠11週までの母子手帳の申請を各自治体に行うと、妊婦健診受診票(補助券)14回分が発行されます。
受診時には必ず母子手帳とこの補助券をご持参ください。
補助券は健診時の費用を補助するものであり、健診が無料になるわけではありません。補助券に含まれている検査以外にも必要な検査があります。その際の検査費用が必要な場合があります。

妊娠12~23週まで(妊娠4~6カ月) 1カ月に1回
妊娠24~35週まで(妊娠7~9カ月) 2週間に1回
妊娠36~40週まで(妊娠10カ月) 1週間に1回
妊娠40週以降(予定日を過ぎたら) 2回/週以上

※毎回、血圧、体重、尿検査、浮腫、胎児心拍の確認、超音波検査を行います。

当院における妊婦健診

  妊娠月数 妊娠週数 検査項目
第1回 3カ月 11週まで 乳がん検診(希望者) 産科医療保障制度説明
第2回 4 12~15週 血液検査(貧血・血液型・不規則抗体・血糖)
感染症検査(B型肝炎 C型肝炎 風疹 エイズ 梅毒)
おりもの検査(クラミジア)
産科医療補償制度登録
第3回 5 16~19週 18週すぎたら、胎児スクリーニング
第4回 6 20~23週 胎児スクリーニング
経腟超音波断層法で子宮口の長さ(頸管長)をはかり
早産の傾向がないかどうか確認する
第5回 7 24~25週 血液検査(50gGCT)妊娠糖尿病スクリーニング検査
第6回 7 26~27週 乳房マッサージ説明
第7回 8 28~29週 ノンストレステスト(NST)
第8回 8 30~31週 血液検査(貧血・成人T細胞白血病検査)
第9回 9 32~33週 内診を行い、早産の危険性がないかチェック
第10回 9 34~35週 血液検査(貧血)
感染症検査(B群溶連菌検査)
第11回 10 36週  
第12回 10 37週  
第13回 10 38週 ノンストレステスト(NST)
第14回 10 39週 ノンストレステスト(NST) 内診
分娩予定日が40週0日です。
予定日をすぎたら、3日に1回 ノンストレステスト(NST)内診

出産・入院案内

お産の入院時期

  1. 初めてお産される方(初産婦)は、規則正しい陣痛が10分おきになった時、お産の経験がある方(経産婦)は15~20分おきになった時。
  2. お水がおりたような感じがした時は破水の可能性があります。清潔なナプキンをあて、入院の準備をしておいでください。診察で破水と診断された時は入院になります。
  3. 粘りのあるおりものや少量の出血(おしるし)だけの時は、お産にならないことが多いのですが、生理の多い時くらいの出血がある時はご連絡ください。

※入院する時期がわからなかったり、何か気になることがあればいつでもご連絡ください。
お電話は必ずご本人がかけるようにしてください。

電話でお尋ねすること

1 氏名
2 生年月日
3 分娩予定日
4 規則的な陣痛はいつからはじまりましたか?
5 今は何分おきですか?
6 破水はありますか?
7 出血の程度はいかがですか?
8 胎動の自覚はありますか?
9 どのくらいかかりますか?

入院時の持ち物

母子手帳、健康保険証、印鑑
部屋着・パジャマ
下着、着替え、ティッシュペーパー
洗顔・化粧水などの日用品
携帯電話の充電器
赤ちゃんの退院時の肌着・洋服

当院で準備しているもの

分娩衣(当日のみ)
スリッパ
洗面セット
(歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、ハンドタオル、ヘアーバンド)
お産セット
(ナプキン各種、分娩直後パット・シーツ、産後ショーツ1枚、母乳パット)
(赤ちゃんの紙オムツ1パック、お尻拭き1パック)
赤ちゃんの肌着
哺乳瓶 粉ミルク
授乳クッション。円座クッション
ティーセット

里帰り分娩

当院では里帰り分娩希望の妊婦さんを受け入れています。
妊娠34週までには受診してください。
特別な事情がある場合には、当院へご相談ください。

里帰り分娩希望で初診される場合にご持参いただくもの

  • 通院されていた産婦人科からの紹介状
  • 母子手帳
  • 健康保険証

当院での分娩の取り組み(すべては安心と安全のために)

お母さんと赤ちゃんの安全を第1に自然分娩をめざしています。なるべく、人工的な介入をしないで、お母さんの力だけでお産にもっていきたいと思っていますが、自然のままでうまくいかないこともあります。赤ちゃんとお母さんを助けるために、「陣痛誘発・促進」「会陰切開」「吸引分娩」「帝王切開術」など人工的な介入が必要になることもあります。

  • 陣痛誘発・陣痛促進
    自然の陣痛がくる前に子宮収縮薬などを用いて、陣痛を開始させることを「陣痛誘発」といいます。また、自然の陣痛が弱いために分娩の進行がゆっくりになったり、停止した時にも子宮収縮薬を使用しますがこれは「陣痛促進」といいます。
    陣痛誘発や陣痛促進が必要となるのは次のような時です。
    1. 前期破水:陣痛がはじまる前に破水した場合、分娩がながびくと母児に感染がおこることがあるので、長期間に及ばないほうが望ましいです。破水がおこっても一定時間以上に陣痛が始まらない場合や陣痛が弱い場合には子宮収縮薬を使用します。
    2. 分娩予定日を超えた場合:分娩予定日を過ぎると、胎盤の予備機能が低下してきます。これを放置するとおなかの赤ちゃんの状態が悪くなることがあり胎盤機能が低下する前に陣痛誘発を検討することがあります。
    3. 微弱陣痛:陣痛の弱い状態(微弱陣痛)が続くと分娩進行が遅れ、母子ともに疲れてきます。長時間のストレスで児の状態が悪くなることがあるので、陣痛促進を検討します。
    4. 母体の疾患・赤ちゃんの状態:お母さんの病気(妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など)の状態が、お腹の赤ちゃんを育てるのに好ましくない場合や、赤ちゃん側の条件(発育の状態や胎盤機能不全など)によっても陣痛誘発を検討します。
    5. その他墜落分娩の回避など
    子宮収縮薬のメリットとデメリット
    メリット:陣痛が発来し、分娩になることによって、上記のリスクを避けることができます。
    デメリット:効き方に個人差があり、陣痛が起こらなかったり、強くなりすぎてしまうこともあります。
    ※子宮収縮薬が必要と思われるときは、具体的な使い方を十分にご説明をします。本人さんとご家族の承諾がある場合のみ、使用します。
  • 会陰切開
    原則としては行っていませんが、おなかの赤ちゃんの状態が悪く、分娩に持っていく必要があるときはします。
  • 吸引分娩
    おなかの赤ちゃんの状態がわるく、分娩に持っていく必要があるときはします。本人さんとご家族の同意をいただいています。
  • 帝王切開術
    前回が帝王切開の場合や骨盤位(逆子)の場合は予定帝王切開となります。
    また、分娩進行中、おなかの赤ちゃんの状態が悪くなり、分娩にもっていく必要があるときや分娩が長引いたり、分娩が進行しない場合は緊急帝王切開になることもあります。
  • 高次医療機関への搬送
    場合によっては母児救命のために以下の高次医療機関へ搬送せざるをえないこともあります。ご理解ください。
    • JCHO諫早総合病院
    • 国立病院機構長崎医療センター
    • 長崎大学病院
  • 無痛分娩
    当院では無痛分娩は行っていません。
  • 立ち合い分娩
    当院ではご主人・ご家族の立ち合い分娩を行っております。

入院中のスケジュール

入院中のスケジュール(正常産の場合)

  お母さん 赤ちゃん
分娩当日 清拭 酸素飽和度 ビタミンK投与
1日目 母児同室開始
シャワー浴開始
 
2日目 沐浴指導  
3日目   血液型
聴力検査
4日目 退院診察
4日目が休日の時は5日目に行います
 
5日目   ビタミンK投与
酸素飽和度
先天性代謝異常検査
6日目 退院 退院
  • 赤ちゃんの体重・黄疸の検査は入院中毎日行います。
  • 水曜日午後に小児科の医師による赤ちゃんの診察があります。
  • 帝王切開の場合は手術後8日目に退院となります。
  • お母さんや赤ちゃんの状態によっては入院期間が長くなることもあります。

新生児検査

臍帯血による血液ガス検査

分娩直後にへそのおの臍動脈から採血しpH測定(赤ちゃんのお腹のなかでの状態を反映)

酸素飽和度

赤ちゃんの手にパルスオキシメーターという機械をつけ、酸素の入り具合をチェックします。(出生直後と生後5日目)赤ちゃんの状態によっては長時間検査をすることがあります。

血糖

生後1日目には全員の赤ちゃんの血糖値を測っています。その他、未熟児や巨大児の赤ちゃんや吐いたり、おっぱいののみが悪い時、体重の増えが悪い時には適宜検査をします。

黄疸検査

大人で黄疸というと怖い病気を想像しますが、ほとんどの赤ちゃんに黄疸はみられます。生後2~4日頃から出現し生後5~7日目にピークとなります。黄疸は古くなった赤血球が壊れてできるビリルビンという物質によりおこります。ビリルビンが高くなると脳に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当院では入院中、毎日黄疸のチェックをしています。
ビリルビンの値が基準値を超えた場合には光線療法という治療を行います。赤ちゃんの皮膚に蛍光灯のような光をあてる治療で、12~24時間行います。治療には差し支えありません。

聴覚検査

赤ちゃんの耳の聞こえを調べる検査です。
一般に耳の聞こえに障害をもつ赤ちゃんは1000人に1~2人いると言われています。このような赤ちゃんをできるかぎり早くみつけ、治療を行うことにより言葉を聞く力・話す力を高くすることができます。当院では自動聴性脳幹反応(自動ABR)という方法で検査をしています。数分程度で終わる検査です。

新生児マス・スクリーニング検査(先天性代謝異常)

見かけは元気な赤ちゃんであっても、生まれつき病気をもっていることがありそんな病気の中には、早く見つけて治療することにより、発症を予防し障害を防ぐことができるものがあります。
症状としては低血糖、急性脳症、発達遅滞などがあります。
現在は19種類の先天性代謝異常症の検査が行われています。

検査のやり方

  1. 生後4~7日目の新生児の足のうらから血液を採取し、専門機関で検査を実施します。
  2. 検査の結果異常やその疑いがある場合は、長崎大学病院などの小児科で精密検査を受けることになります。
  3. 検査費用は全額長崎県が負担します
検査方法    
従来の先天性代謝異常検査 1.フェニルケトン尿症 アミノ酸代謝異常
2.メイプルシロップ尿症
3.ホモシスチン尿症
4.ガラクトース血症 糖質代謝異常
5.先天性副腎過形成症 内分泌疾患
6.先天性甲状腺機能低下症
タンデマス法による検査 7.シトルリン血症1型 アミノ酸代謝異常
8.アルギニノコハク酸尿症
9.メチルマロン酸血症 有機酸代謝異常
10.プロピオン酸血症
11.イソ吉草酸血症
12.メチルクロトニルグリシン尿症
13.ヒドロキシメチルグルタル酸血症
14.複合カルボキシラーゼ欠損症
15.グルタル酸血症1型
16.中鎖アシルCoA脱水素酵素欠損症 脂肪酸代謝異常
17.極長鎖アシルCoA脱水素酵素欠損症
18.三頭酵素/長鎖3-ヒドロキシアシルCoA脱水素酵素欠損症
19.カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ-1欠損症

産後健診

産後健診は1回目は産後2週間目、2回目は産後4週間目頃に行います。
お母さんは子宮の戻りや悪露の状況、全身状態の診察、赤ちゃんは体重の増え方や母乳哺育状況、黄疸や湿疹、オムツかぶれなどをチェックします。